大腸ポリープとは

大腸粘膜に隆起(りゅうき)する組織を大腸ポリープといいます。ポリープは、直腸とS状結腸に高い確率で発生し、大きさは数ミリから3センチ程度まであります。大きく腫瘍性、非腫瘍性に分けられます。
腫瘍性の大腸ポリープは

  • 腺腫(せんしゅ)
  • 過形成性ポリープ

の2種類が最も多いとされています。
特に注意しなければいけないのが“腺腫性ポリープ”と呼ばれるもので、がん化のリスクがあるとされています。
腺腫が大腸に100個以上できるのを大腸腺腫症といい、放置すれば100%大腸がんを発生します。腺腫のポリープは数年かけて進行し、その一部ががん化するとされています。
小さなポリープはほとんど症状がありませんが、大きくなってくると、便潜血(べんせんけつ)や鮮血便(せんけつべん)の症状がでます。

大腸ポリープの種類

内視鏡下でポリープ切除が可能

大腸ポリープ切除は、通常の大腸内視鏡検査の流れの中で行います。そのためもう一度検査を受ける必要はありません。
たけだ内科クリニックでは痛みの少ない【麻酔下内視鏡】で行いますので、あらかじめ検査前に十分な説明を行い同意書をいただいております。

常滑市のたけだ内科クリニックでは、下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ検査)を実施して大腸ポリープが発見された場合には、速やかにその場で切除することが可能です。
大きさ・形状・部位などによって異なりますが、内視鏡下でポリープ切除が可能で、入院の必要がなく日帰りで治療が受けられます。
ただし、ポリープの大きさや形態によっては当院で切除できないこともあり、その場合は提携している医療機関にご紹介いたします。

経験豊富な医師が担当します。

消化器内視鏡専門医の資格を持った「たけだ内科クリニック」院長の竹田は、内視鏡検査やポリープ手術の経験が豊富で、内視鏡検査でポリープが見つかった患者様にも、最適な治療方法をご提案しています。
患者様への負担の少ない内視鏡でのポリープ除去手術は、将来への不安を取り除く上でも有効な手段だと考えています。

放置しているとがん化する可能性がある大腸ポリープは日帰り手術での切除が可能ですし、大腸内視鏡検査時に切除することもできます。内視鏡検査は実質の検査時間が10~20分程度ですが、ポリープ切除を行っても30~40分で終了します。
ポリープ切除を行った場合は、出血などの合併症を避けるため次に代表される制限があります。

  • 当日は長湯を避ける、シャワーなどは大丈夫です。翌日からは基本的に制限はありません。
  • 当日は刺激物、油や脂肪分の多い食事は摂取しないようにしてください。
  • アルコールは血流がよくなり出血のリスクが高まります。指示された日数の間、控えていただきます。
  • 激しい運動、腹圧の強くかかる運動については指示された日数の間、控えていただきます。
  • 出張や旅行はできるだけ控えてください。どうしても用事がある場合には手術日を調整するなど対応しますのでご相談ください。

術後便に少量の血液が混じる程度であれば問題はありません。出血量が多い場合や、同時に痛みが生じた場合には、すぐにお電話ください。

大腸ポリープ切除の方法

ポリペクトミー(スネアポリペクトミー)

ポリープや隆起した早期大腸がんを切除する際に用いられる手法です。内視鏡からスネアというワイヤを出し、ポリープにかけてから締め付け、その上でスネアに電流を流して切除を行います。

コールドポリペクトミー(コールドスネアポリペクトミー)

ポリペクトミーと似ていますが、技術の進歩によりスネアをより細く、鋭利に改良することで、電気で焼き切らずにポリープを除去する方法です。ポリペクトミーで最も避けなければいけないポリープ切除時に大腸の壁に穴が空いてしまう穿孔を避ける上でも有効とされています。
止血のクリップも必要ありません。

5-~10ミリ程度の小さなポリープを安全に切除するための方法です。高周波電流による通電を行わないので、切除時に穿孔の危険がありません。また遅発性に起こる術後の出血も回避できます。安全面、安心面から小ポリープに対して最近主流になりつつある切除方法です。

内視鏡的粘膜切除術(EMR)

ポリープや早期大腸がんをより安全、確実に切除するための方法です。ポリープも大腸がんも粘膜層と呼ばれる腸の一番内腔を覆っている層から発生し、成長していきます。そのため、粘膜層のすぐ下の層(粘膜下層)に専用の液体を注入することで、粘膜層を持ち上げてしまいます。これによって、ポリープを焼き切った際、筋肉より深い層(腸に穴があいてしまう層)に通電されません。

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