大腸ポリープについて
大腸ポリープとは、大腸の粘膜が内側に盛り上がってできるイボ状の隆起で、多くは良性ですが、一部は悪性(大腸がん)になる可能性があります。
症状
自覚症状がほとんどないため、大腸の検査を受けないと見つけることができません
がんとの関係性
一般的に、腫瘍性ポリープ(腺腫)が数年間をかけて徐々に大きくなり、大腸がんに移行していくタイプが、大腸がんの9割を占めるといわれています。また近年、過形成ポリープの中でも、サイズが10mmを超える場合などは、腺腫と同様に「がんへの移行リスクの高いポリープ」といわれています。
一方、最近では正常の大腸粘膜から直接がんが発生する場合もあるとされ、そのタイプの大腸がんは、早期に浸潤・転移するたちの悪いタイプのがんであると考えられており、定期的な検査の重要性が示唆されています。

大腸ポリープの原因・予防法
大腸がんの危険因子として、以下のことが言われています。
- 年齢(50歳以上)
- 大腸がんの家族歴
- 高カロリー摂取および肥満
- 過量のアルコール、喫煙
肉親に大腸がんになった人がいる場合、大腸がんのリスクが増えるとされています。とくに40歳以上になられた方、また40歳以下の方でも親族が大腸がんと診断された方は、定期的に大腸の検査[特に大腸内視鏡検査(大腸カメラ)]をおこない、早期発見に努めることをおすすめしております。