大腸は、消化器系の一部であり、腸の最後の部分を指します。大腸は、主に水分の吸収と未消化の食物残渣の処理を行い、便を形成します。大腸は直腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸の5つの部分に分かれています。また、大腸には腸内細菌が豊富に存在し、これらの細菌は食物の分解やビタミンの合成などに重要な役割を果たしています。
大腸炎
大腸炎は、大腸(結腸および直腸)の炎症を指します。この疾患は様々な原因によって引き起こされ、一般的には次のようなタイプがあります。
感染性大腸炎: ウイルス、細菌、または寄生虫による感染が原因です。食中毒や腸炎の一種がこれに含まれます。
炎症性腸疾患(IBD): クローン病や潰瘍性大腸炎などの慢性的な炎症性疾患が含まれています。これらは免疫系の異常によって引き起こされると考えられています。
薬剤性大腸炎: 抗生物質などの薬剤によって腸内の細菌バランスが崩れ、大腸の炎症を引き起こすことがあります。
虚血性大腸炎: 血流が不足することによって大腸の炎症が生じる状態です。
大腸炎の症状には、腹痛、下痢(ときに血便を伴う)、発熱、脱水などが含まれます。

下痢や血便が続いている方は注意が必要です。
普段からお腹が弱くすぐに下痢をしてしまう方や、軟便が常態化してしまっている方は一度検査することを強くお勧めしています。これらの他にも、口内炎ができやすい方や貧血気味の方も、炎症性腸炎の疑いがあります。「我慢できる」「いつものことで慣れている」「市販薬で症状を抑えている」といった場合、症状が悪化し大腸がんなどのリスクが高まる他、重症化すると大腸切除など大きな手術が必要になってしまう場合もあります。
内視鏡や血液検査など複合的に診断します。
たけだ内科クリニックでは、痛みの少ない内視鏡検査や、採血した日に結果が分かる血液検査などで患者様の負担を減らしながら不安を取り除く診察を行っています。内視鏡検査では、専門医としての経験を生かした細かな診察が可能です。また血液検査も、一般的な検査よりもより精密な検査ができる体制を整えています。検査結果を確認するために再度来院する必要が無いよう、その日のうちに検査結果をお知らせすることで患者様の負担軽減に努めています。